もののけ姫のサンに心酔していた。
サンが山犬に乗って助走つけてタタラ場に飛び移るシーンなんか鳥肌もので、
ちょっとこじゃれたステーキナイフを持って居間のソファに飛び乗ったりしていた。
家には父が娘より大切にしているコリー犬がいて、ある日そいつに乗ってみようと試みたが
ナイフを持って犬に乗ろうとしているところを父に目撃され殺されかけた。
脳内では私はサンの妹で、薄汚れた人間社会に嫌気がさして森で生きたいと願う少女であった。
学校の近くに森があったので、授業中にぼそっと「姉さんが呼んでる…」とか呟いたりした。
ステーキナイフはいつも持ち歩いていた。
放課後にはその森に行きもののけ姫ごっこをしていた。男子にアシタカ役をさせたりしていた。
嫌われものの女子をエボシに認定して森で殴りあったりした。
猿のごとく森を駆け回って腕の骨折ったりもした。
母が大好きだったピンクハウスは泥だらけの傷だらけで何着もダメにした。
あーあだれか殺してくれないかな
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