小学校の時に、イケメンで、女子からも男子からも人気のあった男子が居た。
そいつは中学生の頃には、尾崎豊の熱狂的信者になっていて
(自分らが中学生だったのは尾崎豊が亡くなってからだいぶ後の時代)
見事な中二病患者となった。
尾崎を意識した髪形、毎日尾崎の詩をノートや黒板に書き綴り、授業中はウォークマンで尾崎。
「尾崎の良さを分かるのはこの俺しか居ない」発言。
クールな俺カコイイ!キャラになり、常に厭世的で周りを見下した態度。
口数も少なくなった。
彼は女子からはキモがられ男子からも敬遠されるようになっていた。
小学校時代はイケメングループに所属して彼は、いつのまにか
キモヲタグループにしか入れてもらえなくなっていた。
彼は「こんな奴らとも友達になれる俺カコイイ」って態度だった。
そんな彼に、同じく中二病の彼女が出来た。
毎日学校でイチャイチャ、「不純異性交遊カコイイ!」という態度。
学祭のライブに一人で出演した時は、全校生徒の前で
「愛しい彼女の為に歌います」と、芝居がかった口調で高らかに宣言しI LOVE YOUを熱唱。
全校生徒がドン引きの中、彼女だけはうっとり聴き惚れていた。
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