こんな夜更けに、教室飛び出した時のこと思い返すと死にたくなる。
父 「息子よ、なぜ腕を隠すのだ」
子 「お父さんは邪気眼を持ってないからわかるまい。自分で作った設定の、第三の目・・・」
父 「カッコいいと思ってるのか・・・」
魔王 「かわいい坊や、邪気眼見せろよ!邪気眼!」
子 「お父さん、お父さん!こんな時にまで。しつこい奴等だ。」
父 「落ち着きなさい、テスト中に教室から飛び出すな。」
魔王 「いい子だ、柔道の試合をしよう。体育の先生はお前がどういう生徒なのか知ってるよ。」
子 「お父さん、お父さん!離れろ!死にたくなかったら早く俺から離れろ!」
父 「見えるよ。邪気眼で試合はノーコンテストで終わったよ。」
魔王「愛しているよ、坊や。お前の痛々しい姿がたまらない。逆上してスリーパーホールド!」
子 「おとうさん、おとうさん!っは・・・し、静まれ・・・俺の腕よ・・・怒りを静めろ!」
子はぎょっとして、腕を思いっきり押さえてた。そうやって時間稼ぎして休み時間が終わるのを待った。
授業と授業の間の短い休み時間ならともかく、昼休みに絡まれると悪夢だった。
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